鍼(はり)とは
鍼と呼ばれる専用の道具を使って身体の表面(ツボ)や、特定の筋肉などに刺激を与えて症状の改善を目指します。
鍼を刺すのは痛い、怖いと思われがちですが、今現在日本で一般的に使われている鍼は直径約0.2mmと毛髪ほどの太さであり、熟練した技術によって瞬間的に皮膚を貫くので、ほとんど痛みはありません。
また現在では、滅菌済みの使い捨ての鍼の使用と器具や手指の消毒は当然であり、感染症対策を含めて衛生面でも充分な配慮をおこなっています。
灸(きゅう)とは
一般的にはヨモギの葉の裏側にある綿のような繊維を乾燥させた艾(もぐさ)を使って身体に温熱刺激を与えて症状の改善を目指します。
おきゅうは熱い、火傷すると不安を持たれる方が多いですが、今現在は半米粒大に小さくしてから使用したり、艾と皮膚の間に生姜などを挟む方法や輻射熱を利用したものなど様々なものがあり、基本的には目立つ大きな跡が残ることはありません。
日本では江戸時代から庶民の養生法として各家庭で使われてきた長い歴史があります。
あん摩マッサージ指圧とは
押し、引き、撫で、さすり、揉み、叩くといった手技を用いてそれぞれの方に合わせた刺激を与えます。
あん摩・指圧がツボやツボの流れを意識して施術するのに対し、フランスから伝わったマッサージはリンパ・血液・筋肉の流れを意識して施術します。
日本ではこれらの異なった理論や手技を学んだ者に、あん摩マッサージ指圧師という国家資格を与えると法制化されています。