ツボ健康法 足三里

足三里は、足の疲れや胃腸の働きを助けると古くから知られているツボです。

松尾芭蕉の「奥の細道」の序文に“三里に灸すゆるより”と足三里が登場しています。

そして、お灸の効果に着目し研究を行った原 志免太郎(はら しめたろう)という医師がいました。

原氏は、1929年、結核に対するお灸の効果(免疫力の向上、予防に有益等)の論文を発表し、日本初の「お灸博士」となりました。

自身も毎日足三里にお灸をすえ、104歳まで現役医師、そして108歳…当時の日本最高齢男性となり亡くなりました。

また、原博士の論文に注目し、お灸で結核とHIV/AIDSの治療ができるのではないか?という問いを持ったイギリス人鍼灸師 Merlin Young(マーリン・ヤング)氏。

その Merlin Young氏は2008年「moxafrica」(モクサアフリカ)というチャリティ団体を設立し、投薬治療の補助療法、また代替療法としてのお灸の研究と普及活動を行っています。

その活動の中で使われているツボに足三里があります。

moxafricaでの活動では、米粒か米粒の半分くらいの大きいさの艾(もぐさ)に火をつけ、ちょうど良いと感じる熱さのところで火を消します。

この方法は直接灸という方法ですので、もしお試ししたい場合はお近くの鍼灸院へおたずねください。

ご自宅でのお灸は、ドラッグストアでも販売されている簡易的なお灸が使いやすいと思います。

お灸をするのが難しい場合はツボ押しをお試しください。

足三里
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